骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと (1985)
7 月 11th, 2006
昭和33年、芝増上寺将軍墓の改葬の際におこなった、歴代将軍らの遺骨調査などをまとめたもの。その結果から、将軍家、大名家の人々の生活歴や既往の病気、常習のくせなどを明らかにする。加えて、当時や現代の平均骨格と比較したうえで、将軍・大名らの貴族形質の進行に関するストーリーを導出する。
解剖学上の所見はやや難解だが、写真、図もありわかりやすい。既存文献、資料および史実の引用が、調査の結果分析と結び付けられて説得力がある。末尾に、発掘調査当時に受けた、皇女・和宮の死因に関する投書を公表しているが、ある意味たいへん興味深い内容である。歴史の面白さや神秘性を強烈に印象づけている。
すでに30年近く前の文献だが、その後の研究も進んだことであろう。
【関連書籍】
鈴木由紀子:大奥の奥 (2006)
大奥のエピソードを、細やかな史料解釈とともに語る。


