小さな会社の儲かるブログ活用術 (2005)
7 月 16th, 2006
ブログを自社のプロモーションに取り入れて、収益につなげる仕組み作りの方法を述べた本。話題のブログをビジネスに生かしてみたいと考えている中小企業の経営者、個人事業主向け。社長や担当者の個性を前面に出して、積極的なコミュニケーションで見込み客の常連読者をつけ、自社のビジネス領域にかかわるコンテンツを頻度高く更新し続けよ、ということのようだ。
前半部分で成功事例をあげているのは、わかりやすくていい。著者は、自身のビジネスとブログの最大のテーマは「ビジネスブログの使い方」のような表層的なものではなく、ビジネス・コミュニケーションの重要性や楽しさを伝えることがコンセプトだという(98頁)。これはブログのコンセプト設定が、自社の経営方針、経営理念などの延長線上にあるという指摘であると思う。
残念なのは、著者がそこまで理解しながら、経営理念を導出してブログのコンセプトにまでブレークダウンする方法にまったく触れていないことである。私自身の印象では、中小企業の経営者や個人事業主の多数は、そうした経営理念の設定ができていない場合が多いのではないかという気がしている。したがって、ブログの成功事例などを出されてもピンとこないか、表層だけ真似ようとして途中で放棄してしまうことが起こりえる。
経営理念の設定とブログコンセプトの導出に役立ちそうなのは、少々古いが定番の川喜田二郎「発想法」(1967)であろう。その他、発想法、KJ法関連の書籍が大いに参考になると思う。ブログの成功事例を読んで、「自分の場合はこういうブログを書けばいいな」というひらめきが無かった場合は、たいへん役立つだろう。
ちなみに無料ブログは多数存在するが、ブログでコミュニケーションをするのに向いているのは、Yahooブログ、楽天広場ではないかと思っている。
羽切 徳行
ソフトバンククリエイティブ (2005-07-30)
ISBN-10: 4797331704
ISBN-13: 9784797331707


