本多信一:食べていくための自由業・自営業ガイド (2004)
8 月 6th, 2006
組織に身をおくことに適正が少なく、独立せざるをえない人向けに書かれた本で、著者は30年以上も無料職業相談を営んでいる。サラリーマンの継続を再考するようにとまず述べ、それでも独立開業を選んだ場合には、どうしたら自営業としてやっていけるかという点を様々な職種を例にとって述べる。
独立起業というと、ギラギラした人たちがやるものというイメージがあり、関係する書籍もやたらに煽り立てるものばかりである。しかし中には、会社勤めが苦しくて仕方ないとか、一人で自由にやりたいという人も存在する。こうした少数派の人たちは、誰にも相談できず進退きわまってしまう。本書では、消極的理由で自営業を選択する人たちにとって大きな励みになる。
独立を思い立った場合、どんな業務領域を選択したら収入になるのかというのは、現実的な悩みである。反面、自分の専門はこれだからこれをやろうという人もいる。著者の相談を例にした本書では、いずれのタイプの人にとっても熟考すべきことが多数あることを指摘している。
業務領域が決まらない人は、スキルの棚卸をして現実的な収入の道へと接続するし、すでに専門を決めている人には、その道の落とし穴と安全な迂回路を案内する。すでに独立開業の決心をした人でも、本書の相談例を読むことで注意すべき点がまだ残っていることを教えられるだろう。


