塚田耕司ほか:RSSマーケティング・ガイド (2006)

11 月 11th, 2006

RSSと、インターネット広告ビジネスを扱った本。RSSが一般的になったのは、ユーザ自身がコンテンツを作成する仕組み(CGM)の普及があった。本書はそこから一歩進めて、RSSがビジネス上の機会とどのように関わるかを述べている。

日本国内では、おそらく2004年以降のブログ・ユーザの拡大により、RSSも広告市場での基盤を得た。RSS広告は、RSSのエントリに関連するテキスト広告やバナー広告を挿入することで成立するものである。その背景には、スパムメールの増大により広告メディアとしてのメールの衰退や、RSSや検索エンジンの発達の影響を受けた、固有ページへの直接アクセス増大によるトップページ広告の衰退などがあると本書は指摘する。

ネット上の書評サイトやAmazonのレビューで高評価を得ているのも、このあたりの考察にあるものと思われる。RSS広告の発達が、RSSの普及自体にあったのか、RSSリーダーの普及による潜在広告閲覧者の増大にあったのか、そのあたりははっきりしないけれども、Google AdsenceのようなコンテンツマッチをRSSでも可能にし、かつ市場が発達した背景がよくわかる。インターネット・サービス収益化の一角を占める広告ビジネスが、どのように成立するかという点でも、大きなヒントを与えてくれる。RSSに限らず、インターネットでの新規ビジネスを検討している人にとって役立つだろう。

RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス
RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス
塚田耕司,滝日伴則,田中 弦,楳田 隆,片岡俊行,渡辺 聡
インプレス (2006-02-02)
ISBN-10: 484432215x
ISBN-13: 9784844322153

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