8 月 5th, 2006
アフィリエイト収入が毎月数万から100万超のアフィリエイターたちにインタビューをおこない、成功のエッセンスをまとめた本。抽象的な議論ではなく、実際に成果を得ているアフィリエイターの試行錯誤の過程が良くわかる。技術的側面は消化済みの人に向いている。
ほぼ共通しているのは、検索サイトからのトラフィックを得るためのキーワード需要を予想することと、キーワードに関連したコンテンツと商材を準備している点である。PPC広告を導入する場合も多いが、購買意欲の低いユーザばかりを呼び込んで失敗した例もある。こうした失敗をフィードバックして、さらにページを作り直すというPDCAサイクルを回し、最終的に大きな成果に結び付けているようだ (参考:@IT - PDCAサイクル)。
ツールを効率的に使って時間を有効活用したり、人手では無理な大量ページの生成を行う場合も多い。CVSファイルからHTMLファイルを大量作成するbpTranや、Amazon商品へのコンテンツマッチを実現し、Google AdSenceの代替広告にもなるlilbox、そのほかにもAccess、VB.NETを利用してプログラム化する場合などもあり、アフィリエイターが非常に勉強熱心であることがわかる。情報収集も怠りが無く、電脳卸など代理店からのメールや、オンラインの通販サイトなどを頻繁にチェックしているようである。
こうした内容を読んで、果たして彼らは楽しんでいるのであろうかという疑問を感じたが、実際に掲載されているサイトを見ると、アフィリエイター自身の興味と結びついたコンテンツを用意している場合が多いようで、相場師的なキーワード需要予測やコンテンツ作成に明け暮れているわけではないようだ。何冊かアフィリエイト関連の書籍を読んだが、収益化という観点では最右翼の一冊であると思う。
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8 月 4th, 2006
メルマガ、ブログ、ホームページを、ビジネスに生かしていく方法を考察する本。インターネット・メディア運用で実績のある企業や個人へのインタビューを中心に、具体的にどうすべきかを述べている。
3つはインターネット・メディアという点では共通しているが、性質や役割は異なっている。例えば、メルマガは顧客の記憶に働きかける定期的な接触ツールであり、セールスツールではなく顧客を育てるツールと述べられている。ターゲットは、見込み客や新規客であり、会社や商品への愛着を育てる演出をしていくようだ。
ブログは既存客を対象に、商品開発や社内の裏事情など公式の広報にはのらないことを伝えたうえで、顧客に信頼感や好感を与えて囲い込んでいく効果を狙うことが多いようだ。メルマガとブログの役割は近接しているとする立場もあり、トレンダーズ経沢社長などは、ブログの内容をメルマガで配信しているということだった。
そして、メルマガやブログから誘導する先が、ホームページになる。インターネットで販売業を営むならば、購入への最後の一押しが必要である。信頼感や商品説明、適切な価格設定など、基本的な情報を正確に伝えられる機能が欠かせない。
以上をまとめると、インターネット・メディアは顧客に対して信頼感を与えられるコミュニケーション機能をもつ必要があり、そのためにコンテンツを選択・作成し、あるいは接触回数を一定に保つなどしていく必要があるといえる。こうした指摘は、「1億稼ぐ! メールマガジン私の方法(2005)」とも重なるところがある。もし自社のインターネット・メディアが会社案内程度のコミュニケーション機能しか持っていないならば、信頼感の観点からどんなことができそうか、再考する必要があるだろう。
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8 月 3rd, 2006
Seesaaブログによるブログの始め方からカスタマイズ方法、必要になるHTML等の知識を解説した本。また、経営学の基礎理論に基づくアフィリエイト・ブログの運用戦術や、アフィリエイトの試行実験なども含まれている。ブログサービスが多すぎて選べない、Seesaaブログですでに始めている、アフィリエイトを導入したいが、どうやったら成果をあげられるのか知りたい、という人向け。
経営学の基礎理論をブログに適用する例では、マイケル・ポーターの競争戦略論をブログに当てはめたらどうなるか、という考察を述べている (参考:ポーターの戦略)。例えば、
《コストリーダーシップ》
コスト低減を根拠にした低価格戦略。本書では、Web用テンプレートやホームページビルダーを導入し、効率的にWebサイトを製作して、ページあたりの製作コストを下げることを述べている。
《差別化戦略》
競合製品と自社製品の違いを明確にすること。本書では、他のアフィリエイターがまだ扱っていない商材を扱うことを指摘している。
PPM理論をブログに適用している点も面白い。PPMにいう経営資源は、ブログで言えば自分が使える時間などであろう。市場成長や市場シェアは、本書ではアフィリエイト収入見込みや、競合の多さに置き換えられている。つまり、アフィリエイト商材の需要を調査・予測し、その商材での競合がどれくらいいるかに注意せよ、ということであろう。収益も見込めず、競合も多いのなら、資源投入するのを控えよ、ということである。
おそらく著者は、アフィリエイトの現場でノウハウを蓄積したわけではないだろう。一方で、ブログサービスを提供する業務では、多数のアフィリエイターを観察する機会があったため、こうした理論的アプローチを試みたのだと考えられる。すぐに使えるノウハウというわけではないが、アフィリエイト商材をじっくり選んでみたいと考える人ならば、大いにヒントを与えてくれるだろう。
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8 月 3rd, 2006
翻訳、家庭教師の仲介業などで成功を収めた著者の半生と、ビジネス立ち上げの中で身に付けたメールマガジンによる新規開拓、顧客維持、収益化の手法を述べた本。本書で述べられているメールマガジンは、「1日1分! 英字新聞」。
まず、メールマガジンには、質の高いコンテンツを確保していくことが重要だという。そのために、本文内への広告挿入は安易に行ってはならないとし、懸賞を用いた読者集めは、客層がぶれるうえ精読率が下がるので良くないという。
コンテンツは、メルマガをビジネスに接続するために必要な基盤になる。読んでお得なメルマガは、読者の心理的障壁を低くし、信頼を集め、商品購入への意欲を少しずつ高めていく効果が期待できる。読者の購入意欲が高まったところで、コンテンツと関連のある広告を本文に溶け込ませて見せると、直接的な収益化が期待できるし、発行主体が販売業などであれば、醸成した信頼感は新規購入や顧客維持につなげていくことができる。
著者は、Webページに取り込んだトラフィックをそのまま収益化するのではなく、メルマガによって見込み客として確保し、育てていくのだという。こうした観点は、大いに留意すべきだろう。多数の顧客に接触回数を何回も確保できるという点では、従来のメディアでも、既存のオンライン・メディアでもメルマガに代わりそうなものはない。訪問や電話では、こうはいかない。
著者の半生や信条などを交えた読み物形式なので、エッセンスを読み取るのに時間がかかる (ここに書いてしまったが)。一方で、そうしたサイドストーリーがエッセンスに奥行きも与えており、読みやすいと感じるだろう。
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7 月 16th, 2006
ブログを自社のプロモーションに取り入れて、収益につなげる仕組み作りの方法を述べた本。話題のブログをビジネスに生かしてみたいと考えている中小企業の経営者、個人事業主向け。社長や担当者の個性を前面に出して、積極的なコミュニケーションで見込み客の常連読者をつけ、自社のビジネス領域にかかわるコンテンツを頻度高く更新し続けよ、ということのようだ。
前半部分で成功事例をあげているのは、わかりやすくていい。著者は、自身のビジネスとブログの最大のテーマは「ビジネスブログの使い方」のような表層的なものではなく、ビジネス・コミュニケーションの重要性や楽しさを伝えることがコンセプトだという(98頁)。これはブログのコンセプト設定が、自社の経営方針、経営理念などの延長線上にあるという指摘であると思う。
残念なのは、著者がそこまで理解しながら、経営理念を導出してブログのコンセプトにまでブレークダウンする方法にまったく触れていないことである。私自身の印象では、中小企業の経営者や個人事業主の多数は、そうした経営理念の設定ができていない場合が多いのではないかという気がしている。したがって、ブログの成功事例などを出されてもピンとこないか、表層だけ真似ようとして途中で放棄してしまうことが起こりえる。
経営理念の設定とブログコンセプトの導出に役立ちそうなのは、少々古いが定番の川喜田二郎「発想法」(1967)であろう。その他、発想法、KJ法関連の書籍が大いに参考になると思う。ブログの成功事例を読んで、「自分の場合はこういうブログを書けばいいな」というひらめきが無かった場合は、たいへん役立つだろう。
ちなみに無料ブログは多数存在するが、ブログでコミュニケーションをするのに向いているのは、Yahooブログ、楽天広場ではないかと思っている。
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