8 月 6th, 2006
近年成長が目ざましい、インターネット広告市場に関する本。広告主として参入する場合に知っておくべきことや、注意すべき点をまとめ、ネット広告メディアで効果をあげるための基礎知識を提供している。
本書の執筆動機には、著者をはじめとするマーケティング専門家にも、実務的なネット広告運用の知識が必要になってきた、という背景があるようだ。したがって、ネット広告に取り組む必要があるが、技術用語などがよくわからないという人向けに書かれている。
著者らのワークショップが、おそらく大規模企業の担当者で構成されていることもあってか、紹介されているネット広告のパートナー企業は、どこも高額の料金を設定しているところばかりである。だからといって個人事業主や中小企業では使えないかというと、そんなことはない。パートナー企業は別に探す必要があるかもしれないが、ネット広告運用に必要な基礎知識は大いに参考になるだろう。
例えば、PPC広告運用の着眼点として、ビッグ&スモールキーワードを厳選すること、広告クリエイティブのPDCAサイクルをまわすこと、ランディングページ(顧客が広告クリック後に到達するページ)をよく検討することなどは、注意すべき点であろう。SEOでは表示順位にこだわるのではなく、コンバージョンレートとガイドライン策定によるノウハウの蓄積を強調している点は、広告主の立場として冷静である。
また、Eメールマーケティングで顧客の維持と購買意欲喚起を狙うことなどは、類書である「1億稼ぐ! メールマガジン私の方法 (2005)」「メルマガ×ブログ×ホームページで儲かるしくみをつくる本 (2006)」と同じ立場であった。マーケティング担当者でなくても、ネット広告と自社のビジネスを結び付けたいと考えている人には、参考になるだろう。
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8 月 6th, 2006
2000年、当時27歳の引きこもり男が、9年以上も少女を自室に監禁しつづけた新潟少女監禁事件に関連して、加害者の母親を中心に取材したルポ (Wikipedia - 新潟少女監禁事件)。
著者は、フライデー記者として事件発覚時に母親のインタビューに成功し、判決確定後の再インタビューを経て本書を書き上げたようだ。インタビュー相手と信頼関係を築く段取りなどは、ライター職の方には大いに参考になりそうである。
フライデー記者という出自もあってか、著述に煽動的な点がある感じがする。この手のルポの基本であるはずの、裁判の傍聴記録や事件現場、加害者自宅周辺などの分析や、追加取材を行う点は気にかけていないようである。とはいえ、加害者の母親にここまで接近し、心理学や精神医学の素養もないのに、自力で加害者の父親との関係までせまったところは評価できる。
この事件の関係書籍は、事件発覚の2000年から判決確定までの2003年までにおおむね出版されており、事件の概要を知りたい場合はそれらに当たったほうがいいであろう。
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8 月 6th, 2006
組織に身をおくことに適正が少なく、独立せざるをえない人向けに書かれた本で、著者は30年以上も無料職業相談を営んでいる。サラリーマンの継続を再考するようにとまず述べ、それでも独立開業を選んだ場合には、どうしたら自営業としてやっていけるかという点を様々な職種を例にとって述べる。
独立起業というと、ギラギラした人たちがやるものというイメージがあり、関係する書籍もやたらに煽り立てるものばかりである。しかし中には、会社勤めが苦しくて仕方ないとか、一人で自由にやりたいという人も存在する。こうした少数派の人たちは、誰にも相談できず進退きわまってしまう。本書では、消極的理由で自営業を選択する人たちにとって大きな励みになる。
独立を思い立った場合、どんな業務領域を選択したら収入になるのかというのは、現実的な悩みである。反面、自分の専門はこれだからこれをやろうという人もいる。著者の相談を例にした本書では、いずれのタイプの人にとっても熟考すべきことが多数あることを指摘している。
業務領域が決まらない人は、スキルの棚卸をして現実的な収入の道へと接続するし、すでに専門を決めている人には、その道の落とし穴と安全な迂回路を案内する。すでに独立開業の決心をした人でも、本書の相談例を読むことで注意すべき点がまだ残っていることを教えられるだろう。
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8 月 6th, 2006
様々な職域で自活するフリーランスたちの、実際の生活や業務状況をまとめた本。業務内容や適正の判断ポイント、1週間のタイムスケジュールなどが詳しく述べられている。
多数のフリーランス形態がカバーされているのは非常によい。しかし、すでにフリーランスになろうと決断し、専門領域がある程度確定している人には、関係の無い記事が多く、無駄になってしまうかなという気もする。職域が確定していない場合や、自分の専門に周辺領域がある場合には、幅広く職業の検討ができていいかもしれない。
あるいは将来的に独立を考えているが、自分がどんな職業に向いているのかわからないという学生にも向いている。いずれにしても、職種を決めた場合には、類書、専門書、ネットなどによってさらに詳しく調べる必要があるだろう。
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8 月 6th, 2006
退職前後にやるべきこと、考えておくことを述べた本。転職、独立開業の2つの観点で100のチェック項目と記事を用意している。現状への不満だけでは退職のモチベーションを高められないが、かといって現状には満足していないという退職希望者に向いている。
独立開業希望者への注意点としては、楽しい仕事をやること、社会的な要求にこたえる仕事をやること、常にビジネスチャンスであると思うこと、名刺なしで人を評価すること、などを述べている。
人脈対策は、人を見る目をもって付き合いの度合いを考えること、才能を認めてくれる人、仕事のチャンスをくれる人を大切にせよと述べている。ビジネス書や成功者の講演で人脈を大切にしろと言う人は多いけれど、こうした意見を見るのはめずらしく思う。しかし、考えれば当然のことでもある。
また、口下手で営業がうまくいかなくても、メールや企画書で挽回はいくらでもできると述べている。成功できるかどうかの型を提示して、これに当てはまらなければダメというのではなく、自分や相手のことをよく考えて、力を最大限に発揮できる状況を作れ、ということだろう。退職を考えているが、周囲に相談できる人が少ないという場合に助けになる本である。
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