村上龍:半島を出よ
7 月 2nd, 2006
近未来の日本・福岡に、北朝鮮の特殊部隊が襲来。日本政府は福岡を見放し、市民は占領を徐々に受け入れる。しかしイシハラをはじめとする社会不適合者たちのグループは、北朝鮮軍と戦うことを決意。
著者の過去の作品群はかなり多様ではないかと思うが、それらうちいくつかは社会問題や経済評論のような内容を巧みに小説へと昇華させているものがある。本作も、東アジアの国際情勢、日本の政治問題、社会問題といった内容が、エンタテイメントをまとった読める小説になっている点が白眉である。
過去作品では、五分後の世界(1997)、希望の国のエクソダス(2002)といったものを思い出させる。そうした点では、著者は一貫しているともいえるし、またそれらが面白く読めた人であれば、本作も面白く読めるだろう。
カテゴリー: 文芸 | タグ: 2005, 北朝鮮, 村上龍 | コメントはまだありません


